通販の印鑑はなぜあんなに激安なのか

三文判や銀行印をはじめとして、実印も通販で購入できるようになっています。なぜこんなに安いのか、通販でどうしてここまで安くできるのかを、具体的に理解して買うと安心できるでしょう。また、激安の印鑑は実印や銀行印としても使用できるのか、どのシーンまで使用可能なのかを判断して利用することが正しい使い方といえます。

なぜ通販の印鑑は安く作れるのか

通販サイトで印鑑を安く作れることに対して、喜びよりも胡散臭さを感じる人が少なくありません。良質な印鑑を安く提供しているサイトもあれば、不良品を再生して販売しているところもあるため、一概に全ての通販サイトで共通しているポイントがあるとはいえないのが実情です。

良質な印鑑を通販で提供しているサイトの場合、大幅なコストダウンや人件費を徹底的に抑えていることが挙げられています。コストダウンとして挙げられているのは、印鑑の材料を大量に仕入れることです。大量に仕入れることによって、問屋から安く買えることが少なくありません。

安くなった分を利益還元としてお客さんに提供することで、印鑑を割安に仕上げることができるでしょう。また、店舗を構えないことによって人件費を抑えることができます。そのため、人件費を抑えた分だけお客さんへの利益還元を行うことによって、徹底的な割安価格にすることができるでしょう。

もちろん、利益還元として人件費や材料の大量購入だけでコストを抑えているわけではありません。ネット通販以外に法人への大量納入などの利益があるため、その文の利益還元として個人のネット通販分の印鑑が安い場合もあります。

激安通販印鑑で考えられるネガティブな安い理由

安い理由として挙げられている正当なポイントは、コストや人件費を抑えた結果であることが知られていますが、一部の悪徳業者の場合、多数の抜け穴を通って安くしていることがあります。ネガティブな抜け穴について理解し、許せる範囲かどうか確認して購入してください。

第一に手彫りで彫り損じが出た印鑑を、再利用している場合です。平均的な印鑑の長さは60mmといわれていますが、それよりも多少短い印鑑の場合、彫り損じた印鑑を再利用している可能性が少なくありません。通常の印鑑で彫り損じた部分を、削って再び印鑑として彫る方法です。

材料を無駄にしない分安くできますが、何もいわずに提供するのはよくありません。前もって短いことを告知している企業であれば問題がないでしょう。木造印鑑の場合、素材詐称している恐れがあるため、注意してください。

天然のツゲとうたいながら、実は海外で栽培された安い外国産の木材ということも少なくないからです。安い素材で作った物の場合、保管方法によっては長持ちしづらい為、注意しましょう。悪質な象牙などを利用しているとひび割れしやすくなるため、触ってみて違和感を感じたら注意してください。

あまりにも質が悪い象牙であるため、安く買って作っている恐れがあります。これらの悪質な素材を利用している業者はあくまでごく一部ですが、注文する前に口コミなどを利用して判断してください。

通販の印鑑は実印として使用できるか

通販サイトで販売されている印鑑の場合、実印や銀行印として使用できるかどうか、気になる人は少なくありません。結論から言うと、使えます。ただし注意したいのは、実印と呼ばれる印鑑を作る場合、ある程度の大きさや丈夫さがあるものを選んだほうがいいでしょう。

また、偽造される恐れもあるため、大量に製造されている機械彫りのものよりも、職人の手で1本1本彫られている物を選ぶことも忘れないでください。なお、できれば金属や動物の角などを使った物なら劣化しづらいといわれていますが、ツゲと呼ばれる木質系の印鑑であっても、日ごろ手入れをしていれば曲がったり押す部分がかけてしまうようなことはありません。

印鑑の大きさについても、必ずチェックすることを忘れないでください。実印として使用されている印鑑の大きさは男女によって異なり、男性の場合は15mmから18mmが一般的です。女性の場合には13.5mmから15mm程度とされており、女性の手のほうが小さいことが多いため、わずかに小さめとなっています。

なお、実印を作成しても印鑑証明として自治体に登録しなければ、本人とは認められません。印鑑証明に使うためには実印を登録することから始まりますので、忘れないようにしましょう。

通販の印鑑を銀行印とする場合の注意

銀行印は比較的多く押す機会があるといわれています。そのため、丈夫な素材で作ったほうがいいでしょう。銀行印は認印や三文判よりも多少大きめの物を作っておくと、探す時にわかりやすくなる可能性が高いです。認印は10mmから11mm前後とされているため、それより多少大きめの13.5mmから15mm程度が男性用、女性は実印よりも小さくて男性の物よりも多少使いやすい12mmから13.5mm程度が便利です。参考資料…はんこネット注文

金融機関に届け出るための印鑑であるため、偽造されにくいよう手彫りで、印相体や篆書体のような偽造されにくい物を選ぶことが、安全につながるといわれています。また、銀行印の場合、実印よりも多少ゆるい形で使用できるものを求める人が少なくありませんが、金融機関によって多少使える印鑑が異なってくるため、注意してください。

多少ファンシーな物を使っても大丈夫な金融機関もありますが、キャラクターが入っているものは認められない金融機関もあるため、事前に金融機関に相談しましょう。

キャラクターが入っている印鑑の場合、偽造されにくいメリットはありますが、素材や字体には十分注意することで防犯性を高められるといいます。

印鑑を押す時にずれるのをどう防いでいくか

どのシーンでも使用できるのか

基本的にはどのシーンでも使用できる認印を提供しているところが多いですが、銀行印や実印の場合には偽造されにくい物や、素材が丈夫なものなどを作る工夫が必要です。そのため、セキュリティ面に対して配慮しているお店を選んでください。

認印などをネット通販で買う場合、どんなシーンでも利用できるといえるでしょう。まれに字体を猫で作っているところ、犬で作っているところといった、通常の字体ではないオリジナリティあふれる物も少なくありません。

認印としては万能な物が多く、一部の銀行印としても利用できる場合もあるといいます。そのため、興味がある場合には認印として手に入れ、普段行く金融機関に相談してみるのも選択肢の一つです。

もし金融機関が許可した場合には、購入して偽造対策にするのも安全対策のひとつといえます。安く手に入れられるからといって、全てが粗悪品ではありません。お店の評判やアフターケアについても理解し、予算の範囲内でほしい印鑑を手に入れることが、安心して使える通販での印鑑を手に入れるポイントといえるでしょう。